こどもの森の最新情報

こどもの森のお知らせメール 11月15日
2018-11-15 更新
★こどもの森です!
きれいに紅葉した樹々の葉もかなり落ち始め、日ごとに秋の深まりが感じられる今日この頃です。
今日は園医をしている保育園に、秋の健康診断に伺ってきました。
みんな元気に健診を受けてくれました。

★寒くなってくると流行するのが胃腸炎です。
このところ、増加の兆しです。
嘔吐、腹痛、時に下痢軟便、なかに頭痛、関節痛を伴ったり、中程度発熱〜高熱を伴うことも。
胃腸炎で食べたり飲んだりが低下すると心配なのが、脱水と低血糖です。
こどもは、肝臓内のグリコーゲンなど、体内のエネルギーの蓄えが少ないので、大人より断然すぐに低血糖をきたします。
ですから、胃腸炎などで食事が取れないときは、お茶や水でなく、適度に糖分を含んだ水分がおすすめです。
外来では、OS-1に100%のリンゴジュースを1:1に割ったものを一口ずつ飲ませることをおすすめしています。
OS-1で電解質を補充しながら、リンゴジュースで低血糖を予防でき、OS-1単独よりおいしいので、こどもたちも喜んで飲んでくれるようです。
くれぐれも一口ずつがポイントです。
小さなお子さんでは、スプーンでひとさじずつというスピードが良いと思います。
おうちによっては、カロリーオフの甘味料を使ったスポーツドリンクを飲ませているケースがあります。
体調の悪いときは、カロリーをむしろ補ってあげたいわけですから、カロリーオフの飲み物は控えましょう。
このようにして水分が取れ、嘔吐がなく、「食べたい!」というオーダーがお子さんからあれば、回復の兆しです。
まずは、栄養のバランスは気にせず、すぐにエネルギーとして効率よく使える「でんぷん」を豊富に含んだものを与えましょう。
いわゆる「おかず」的なものは後回し。
ほんのり塩味おかゆ、煮込んだ素うどん、お気に入りのジャムをつけたパン、蒸しパンなどを、少しずつ与えてみましょう。
おなかの受け入れ体制とお口の食欲はギャップがあります。
くれぐれも「もっとほしいな〜」でひとまず休止。
少し様子を見て、また少しずつ与えてみましょう。

おかゆ、味噌汁うわずみ、リンゴすり下ろし・・・そんな感じのメニューかな。
そのような食事で1日みて、大丈夫なら、豆腐、白身魚、鶏ささみなどのおかずを少しずつ加えます。
離乳食の進め方の復習のような感じでしょうか。

というわけで、初冬の胃腸炎流行の予備知識をお伝えしました。
とりあえずこの時期、ご家庭にOS-1と保存期間の長いリンゴジュースの小さなパックを冷蔵庫にストックしておきましょう。

★病児保育室「森のおうち」、多くのお子さんにご利用いただいています。
森のおうちでは、ビデオやゲームは使わず、気分のよいお子さんには、「創作遊び」を積極的にしていただいています。
お気に入りのバッグを作ったり、ネックレスを作ったり、戦隊ものヒーローのお面を作ったり・・・
おかえりのときには、作品がすてきなお土産になります。
先日外来受診をされたお子さんのお母さまが、こんなことを言ってくださいました。
「病児保育でいろいろ製作遊びをさせてもらったおかげで、工作が大好きになり、入学後も図画工作がとても得意になりました。」
ほんとうにうれしくなりました。
保育士にもさっそく伝えて、みんなで大喜びしました〜〜!
病児保育はほぼ1対1の少人数保育ですから、個別に丁寧な指導を受けることで、そのお子さんが持っている素晴らしい能力を開花させることができるのかもしれません。
これからも、スタッフ一同、力を合わせて、より良い病児保育を目指してゆきたいと願っています。

<流行ってる病気>
@ウイルス性胃腸炎
A熱、咳の風邪、気管支炎(RS、マイコ)
B伝染性紅斑(リンゴ病)
C溶連菌 アデノウイルス

    森のおうち ご利用の、わかなちゃん、
    今回は、すてきなネックレスとバッグを作りました。
    おかえりの時、記念撮影しました。
    すっかり良くなったので、明日からはいつもの保育園だね〜〜
           ↓