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こどもの森クリニック -最新情報-

こどもの森の最新情報

こどもの森のお知らせメール 7月15日
2021-07-15 更新
★こどもの森です!
新潟も昨日梅雨明けしたようですね。
心なしか、今日の青空、爽やかに見えます。
もうすぐ夏休み、あとちょっと頑張りましょう。

★最近、発熱のお子さまが目立ちます。
とくに保育園年齢のお子さまたちです。
熱・咳、熱だけ、などのパターンがあります。
RSが陽性のお子さまが集中する保育園もありますが、全く陽性が出ない園もあります。
RSが出る、出ないに関わらず、予防対策は共通です。
こんな時こそ、コロナで学んだ感染予防策です。
手洗い、マスク、ソーシャルディスタンスです。
特に0〜1歳代の下のお子さんがおられるご家庭では、赤ちゃんの感染予防に気をつけてあげてください。

★熱の出始め、大切なのは「脱水と低血糖の予防」です。
おかゆ・うどん・おにぎりなどの炭水化物が食べられる時は、水分は麦茶で大丈夫ですが、これらを全く受け付けない時は、「ジュース解禁」で、水分と糖分をしっかり摂取させます。りんご・ぶどうなど、お気に入りのジュースを、1.5倍程度に薄めて、こまめに摂らせてあげましょう。
離乳期のお子さんにとって、多くの場合「離乳食は疲れるイベント、ミルク・おっぱいは安らぐイベント」です。離乳食は食べないけど、ミルク・おっぱいならOKというときは、授乳オンリーでも数日は全く問題ありません。
8kg程度のお子さんで、ミルクなら200を5回飲めていれば大丈夫です。

★さて、先日痛ましい誤嚥死亡事故がありました。
給食のパンを喉に詰まらせたとのことでした。
昨年もちょうど今頃、ぶどうを喉に詰まらせて死亡した事例がありましたね。
今回は、誤嚥の予防について考えます。

★まず基本的な事項の確認です。
ご存知と思いますが、誤嚥(ごえん)と誤飲(ごいん)は違います。
誤嚥は「飲み込もうとした食べ物や胃から逆流した消化途中の食べ物が、咽頭・喉頭・気管・気管支などの空気の通り道をふさいで呼吸ができなくなること」。
誤飲は「本来食べ物ではないものを飲み込んで胃に入ってしまうこと」。
例えば、パンは誤嚥、タバコは誤飲です。
高齢者の肺炎で有名な肺炎は、誤嚥性肺炎であって、誤飲性肺炎ではありません。
今回は、誤嚥を考えます。

★誤嚥の原因には、(1)子ども側の要因と(2)食べ物側の要因があります。
(1)にはさらに2つあって、@食べる力 A食事どきの行動 です。
順番に見ていきましょう。

(1)子ども側の要因
@食べる力
<対策>
*月齢・年齢に合わせた硬さ・大きさのものを提供する。
*個人差も大きいので、市販品の「対象年齢」を鵜呑みにしない。
*適宜、さらに潰して与えるなどの工夫も必要。
*特に「硬くて丸いもの」
(事例)レトルト離乳食の大豆による気道閉塞
*子どもは、咳をする力が弱く、「上手にむせる」ことが苦手。
*大人のように「穴違いでの激しい咳き込み」ができない。

A食事時の行動
窒息事例を分析すると、走り回って食べていた、何個も同時に口に入れた、早食い競争をしていた、食卓の椅子を揺らしながら食べていた、などの事例。
<対策>
*食べることに集中させる。テレビを消して、座って食べる。
*水分を摂ってのどを潤してから食べさせる。
*よく噛んで食べさせる。
*一口の量を多くしない。
*前の一口を飲み込んでから、次の一口を口に入れるよう指導する。
*口の中に食品があるときはしゃべらせない。
*あおむけに寝た状態や、歩きながら、遊びながら、食品を食べさせない。
*食事中に乳幼児がびっくりするようなことをしない。
*年長の子どもが乳幼児に危険な食品を与えることがあるので注意する。

(2)食べ物側の要因
@丸くてツルッとしている
ミニトマト、ぶどう、さくらんぼ、うずらの卵、ウインナー、丸いチーズ、カップゼリー(特にこんにゃくゼリー)、玉こんにゃく、白玉団子、飴玉、ナッツ
A粘着性が強く、唾液を吸収する
もち、ごはん、パン、焼き芋、カステラ、せんべい
B噛み切りにくい
りんご、エビ、イカ、貝、肉、生にんじん、セロリ、水菜、きのこ、グミ、海苔
<対策>
*ミニトマト・ぶどう・さくらんぼ、うずら卵は、4つに切る。
*ウインナーは小さく切る。
*チーズは裂けるチーズなどを少しずつ口に入れる。
*こんにゃくゼリーは、なるべく与えない。与える時は、ごく小さなスプーンですくって少しずつ食べる。
*こんにゃくは糸こんにゃくにする。
*白玉団子は与えない。就学後小さく切って、落ち着いて食べさせる。
*飴玉、グミ、ラムネ菓子は与えない。
*ナッツはクラッシュして摂取させる。
*もちは小さく切って、少しずつ食べる。飲み込まないうちに次々と口に入れない。
*ご飯・おにぎり・パンなどの早食い競争はとても危険。絶対に禁止する。
*焼き芋、カステラ、せんべいなどは、お茶と一緒に摂取する。
*りんごは小さく切る。幼児に与える時は、5o以下の薄切りで。離乳食ではすりおろす。
*エビ、イカ、タコ、貝類は、よく煮ても固くなるので、ひき肉程度の小さなカットかすり身にする。
*生にんじんは、ピーラーでごく薄く剥いてから、千切りに。
*きゅうり、なす、たくあんなどの漬物は、千切りにして与える。
*セロリ、水菜、きのこなど繊維の強いものは、繊維方向と直角に、長さ1p以下に短く切る。
*海苔は、ごく細かい揉み海苔にする。青海苔粉も活用する。
*枝豆も要注意!
3歳未満の乳幼児は、皮を取り、潰して与える。
3歳以降は、その子の咀嚼力に応じて摂取させるが、慣れるまでは、皿に弾き出してから与える。
決して、大人が子どもの口の中に弾き入れることはしないようにする。祖父母等にも徹底する。

誤嚥事故はほんとうに残念です。
瞬間で命が失われます。
「食べる」ことには危険が伴うことを、親子とともども再確認しましょう。

<目立つ病気>
@熱・咳のカゼ・気管支炎:RSも見られます。
A熱・頭痛の夏カゼ
B胃腸炎
C喘息・アレルギー性の咳