こどもの森の最新情報

こどもの森のお知らせメール 7月18日
2024-07-18 更新
★こどもの森です!
梅雨明けももう少しでしょうか?
でもこの涼しさ、生き返ります。
子どもたちは来週半ばからは夏休み、うきうきですね。
でもママたちは大変!
お昼の準備がありますものね。
ほんとうに「給食さまさま」です。

★コロナスタートの2020年の7月末からスタートした「こどもの森のインスタグラム」、おかげさまで、まもなく4周年です。
今現在で、1483投稿になりました。
みなさんの毎日に、少しでもお役に立てていたら、こんなに嬉しいことはありません。
今後ともよろしくお願いいたします。

★さて外来の流行状況です。
まず手足口病の大流行です。
数日前に江南区の保育施設に配布された「こどもの森の森だより」では、手足口病の特集をしましたので、ご覧ください。

★子どもの夏の感染症について少し。
代表格は、@ヘルパンギーナ、A手足口病、B咽頭結膜熱、C発熱頭痛の夏カゼ、この4つです。
現在大流行のAは、限りなく@と連続的なものです。
発疹が喉の粘膜のみに見られれば@、手足や口周り、臀部などにも認められるとAと、ざっくり考えていただいて大丈夫です。
Aも最初は発熱と喉の粘膜の所見のみで、あとで体の発疹が出てくることも多いので、最初@、その後Aと、言い方が変わることはよくあります。
またぱっと見@かなと思っても、よ〜く見ると体にも薄く発疹が見られることも多いようです。
大きな括りとしてエンテロウイルスというウイルスの仲間が、年毎に「役者交代」で流行します。
ですから何度でも罹ります。
Bはむか〜し「プール熱」と言われていましたね。
アデノウイルスよる、主に喉と目の感染症です。
しかし最近は1年中見られるようになりましたから、必ずしも夏カゼというわけではなくなってきているように感じます。
Cは、年によっては大流行して、「ウイルス性髄膜炎」を引き起こすことがあります。
いきなりの高熱と頭痛が主症状で、咳や鼻水などの上気道炎症状は伴わないことがほとんどです。
髄膜炎になると、泣き出すほどの強い頭痛と繰り返す嘔吐が見られます。

@ACは、すべて大きな括りとして「エンテロウイルス」の仲間が原因です。
「夏にひくカゼを夏カゼという」というわけではなく、エンテロウイルスの仲間特有の症状を持っているのです。

反対にRSウイルスは、以前は初冬のカゼの代表でした。
いつの頃からか、夏にも大流行するようになってきています。
「冬に食べるスイカ」「夏に食べる温州みかん」みたいなもので、感染症も季節感がなくなってきているのかもしれません。
あと、迅速キットによる診断の進歩もあると思います。

★さて、全国的に新型コロナウイルスが増加しつつあります。
江南区でもここ2週間ほど、ぽちぽち見られます。
これから夏休みに入り、人の動く季節です。
外国からの旅行者もたくさん見えられます。
当初の新型コロナより病原性は低くなっていますが、罹らないに越したことはありません。
マスクは本当に効果があります。
人気の少ない公園や自然の中では、マスクを取って、精一杯新鮮な空気を吸い込みましょう。
それ以外では、可能な限りマスクを着用しておいた方が賢明です。

★今日の話題は「『朝に弱い』を卒業するには」というお話です。
たいてい子どもたちは、朝機嫌が悪いものです。
朝お子さんを起こすのに一苦労というママもきっと多いことと思います。
しかし子どもたちの日常は、午前中に活動のメインがあります。
学校なら午前中4限、午後1〜2限ですし、園では、午後はかなりの時間がお昼寝です。
午前中に脳が活性化しないことの損失は計り知れません。
ぜひ朝からフルパワーで過ごさせてあげたいものです。

朝調子が悪い大きな原因は2つあります。
1つ目はセロトニン不足、2つ目は低血糖です。
じっくり見ていきましょう。

ここに1つの統計があります。
2009年とちょっと古いのですが有名な比較データです。
小6と中3で行われる「全国学力テスト」で、朝ごはんを食べる子どもは、食べない子どもより21点高得点でした。
これはかなりの差です。
「朝食を摂らないと成績が悪くなる」ということです。

朝食が体に及ぼす効果にはどんなことがあるのでしょう?
3つあります。
1)脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖を供給できる。
2)咀嚼(噛むこと)で、セロトニンを活性化できる。
3)体温を高めることで心身を目覚ましできる。

まずは低血糖の改善です。
普通、夕食後から12時間近く「プチ断食」して、朝食を食べます。
ですから朝起床時は1日のうちで1番低血糖の状態です。
低血糖で1日をスタートすることは、ガス欠状態で車を走らせるようなものですから、パフォーマンスが低下するのはあたりまえです。
また、低血糖気味になってくると、体は緊急事態と察して、副腎からアドレナリンを分泌し、肝臓の「蓄え糖分」であるグリコーゲンを分解して、血糖値を上昇させます。
アドレナリンは「怒りのホルモン」でもあるので、集中力が途切れ、イライラしやすくなります。
低血糖→脳のエネルギー不足
   ??イライラ状態
となって、最悪です。

次にセロトニンの活性化です。
セロトニンは「さわやか幸福」をもたらす、大切な脳内物質でしたね。
セロトニン的幸福は幸福の三段重の1段目ですから、幸せの1丁目1番地です。
セロトニンアップの方法の1つに「リズミカルな運動」がありましたね。
「咀嚼」はだれでもすぐにできるリズミカルな運動です。
朝ごはんをよく噛んで食べることで、セロトニンが爆上がりさせることができるのです。

最後に体温上昇です。
食事をすると体温が上がります。
摂取した栄養を燃焼するからです。
とくにタンパク質(卵、肉、魚、大豆)は体温上昇に効果的です。
小中学生対象の調査では、朝食を食べる子は、食べない子より、平均で0.5度程度体温が高いという結果が出ています。
体温が上昇すれば、戦闘モードになりますから、やる気が出ます。
統計上、低体温の子どもたちは・・・
*遅刻や不登校が多い
*学習意欲が低い
*成績が悪い
などの傾向が見られるそうです。

人間は、人間である以前に「生き物」です。
生き物としての爽やかな幸福感を、朝ごはんをしっかり食べることで、まずは実現しましょう。
朝ごはんを食べることで、脳のガソリンである血糖を供給し、爽やかホルモン セロトニンをしっかり分泌させて、パワフルに午前中を過ごせるようにしてあげたいですね。

<はやっている病気>
@手足口病>ヘルパンギーナ
Aウイルス性胃腸炎
B発熱・頭痛の夏風邪
CRS
溶連菌とアデノウイルスは少なくなりました。
インフルは見られません。
新型コロナ、わずかですが時々見られます。